

“住空間ウェルネスとは”
「ウェルネス」という概念は、より広範囲な心身の健康観を意味する医学ウェルネスより由来しています。「食」の健康に与える影響は多くの人の認知するところですが、「住」の健康に与える影響はまだ認知されていません。全ての人間環境の内で「住」が70%の影響を心身に与えるという報告もあります。
近年、無垢材を建築に使うことは皆無に等しくなりました。「高い」、「割れる」、「職人がいない」と敬遠する言い訳はそろっています。ところが、大切なものを失っていたのです。調湿機能、断熱機能、音まろやか機能、抗菌機能、紫外線吸収機能といった無垢材がもつ諸機能を失ってしまったことです。今、無垢材の「木」や「土壁」の効果・効用が科学的に明らかになってきました。京都大学医学部教授齋藤ゆみ教授は、木の効果・効用をストレスホルモン値で明らかにしました。木には癒し効果があります。自然材を用いると住空間で緩和力が生まれるのです。この効果を活用した空間づくり目標が住空間ウェルネスです。
2-都市の木の消費で山の木を守る
我々の主張するウェルネスな建築とは、日本の山の木をふんだんに使います。例えば、45坪の1軒の木造住宅で25m3の木材を使います。我々は今後高価になる外国材では無く、リーズナブルなコストで国産材を使います。山から直接購入するルートもあります。山の木を使うことで地球環境の温暖化を防ぎます。木にCO2が固定化され、地球環境に有益となるのです。我々は「都市住民が山の木を使う」ことを主張しています。山の木を都市住民が使い、山を救い、地球温暖化を防ぐのです。木の消費を拡大するために多地域とネットワークを結んでいます。
3-新しい職人技術の再集積を図る
日本の伝統構法に技術背景を持つ在来構法は、まだ未完成です。「木」のことが解らない大工職人が多くなっていますが、新しい建築へ意欲のある若手の職人さんも一杯います。日本の伝統に依拠しながら進化し続ける在来構法は、木の資源の豊富な日本の建築資源に最も適した建物構造です。部分的な修繕や大規模な改築にも対応できます。今、新しい木の使い方が生まれています。元来日本の木材を使った在来構法はサスティナブル構法なのですが、新感覚の技術を身につけている職人は、一部ですが大きな脚光を浴始めています。
建築主の建築のモチベーションを大切にします。設計者は、常に設計技術を研鑽して多くのニーズの答えを用意できなければいけません。設計料の対価に見合う多くの建築専門の引き出しを持っていなければなりません。しかも一番重要な点は、建築主と同じ価値観に立脚する必要があることです。建築主の目になることで、求められる建築が出来るのです。主張すべき個性は、建築主の個性であって設計者のものでは、ありません。



















ウエルネス(Wellness)とは、世界保健機関(WHO)が国際的に提示した、「健康」の定義をより踏み込んで、そして広範囲な視点から見た健康観を意味する。1961年に、アメリカの医学者、ハルバート・ダンによって提唱され、ウエルネスの用語が作られた。より平易な言葉で言うならば、生活科学として、運動を適宜日常生活に取り入れながら、健康的に日々の暮らしを送ろうと言う主旨で提唱された概念である。また、日本ウエルネス協会では、 ひとづくり、まちづくり、ものづくり、ネットワークづくり、ふれあいづくりを目指して地域連携事業を総合的に行っている。財団法人健康・体力づくり事業財団を経由した、厚生労働省の補助事業である。NPO法人・ジャパンウエルネスは、がん患者との関りを中心に活動を行っている。2004年に設立された日本ウエルネス学会では、ウエルネスに関心をもつ研究者や実践者が集まり、ウエルネスに関する様々な問題を学際的に研究し、研究成果の普及と実践を目的として、学会誌の発行と学会大会の開催を中心にした活動を行っている。
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